vol.2
感情は実力を上まわる
株式会社 ロングアイランド
代表取締役 長 島 由 美
 中高生の頃、クラブ活動でスポーツをした経験は誰にでもあると思います。スポーツの世界は縦割り社会です。先輩がいて、後輩がいて、同期の仲間もいました。 気の合うメンバーがいるとそのクラブは楽しく、又、励まし合い活気も出て結果として実力も上がっていくものです。良いコーチ、良い先輩がいるとスポーツ自体は自分の為、自分の意志で活動している事ですが、気持ちの中でコーチの為、先輩の為に辛い練習を頑張るという事がなかったでしょうか?

 試合前まで延びなかった成績が試合でクリアできたりするのは、もちろん本人の実力が物を言う所ですが、どこか心の中で一緒に苦労した関係者の支えもあったと思います。

 このように人間は感情の動物で、嫌いな事、嫌いな人に対しては不親切になり、逆の場合は同じ事をする場合でも丁寧に親切に一生懸命になるものです。



 例えば、人に関していうならば社会生活においては、恩義のある方、理解のある尊敬できる上司に対しても同じ事が言えます。私たちの社会生活は実力社会でありながら実は、その実力は感情によって支えられているものではないでしょうか。  部下が思った以上の働きをしてくれる事が有ります。 そんな時、いつもと同じように接していたらその部下は少し気落ちします。何故なら人間の感情の中に人に認められたい、人から誉められたいといった欲求が必ず存在しているからです。認めていてもそれを言い表せない上司はやはり、損をしていると思います。

 家に帰って夕食を食べながらその食事が“おいしい”という事を言うだけで家人は喜び、更に料理の腕を振るう気持ちが増してくるものです。

 人の気持ちを利用するのではなく、そういったプラスの言動は自分を支えてくれている人達に元気を与え、結果として、良い環境、そして、良い仕事が出来るという事になるのだと思います。 感情…。それは、理屈抜きで貢献できる力だと考えます。 感情…。それはプラスに働くと大きな力を発揮します。が、マイナスに働く事もあるものです。

 ここで注意したいのは、先述のように人間は誰もが認められたいと考えている訳です。そういった部下達の欲望を押さえる為にはまず、公平に扱う事が最良です。上司は自分の好き嫌いと言った感情を押さえる事により、そういったトラブルを避ける事ができます。

 そして、上司と部下の間で共感しあえる場面があるとしたら、それは部下の感動につながり皆さんの環境における目標、目的に必ずつながると思います。

 実力を上回るスタッフが一人でも多く皆さんの回りをとりまき、医院が明るく活気づく事。

 これが、この不況な状態を乗り切る鍵だと思います。