vol.16
ホスピタリティの正体
株式会社 ロングアイランド
代表取締役 長島 由美
先日、明石海峡大橋を渡り、淡路の博覧会フローラ2000に行って来ました。
毎年日本のどこかで行われる博覧会。私は仕事柄、数多くの現場を見てきました。正直言って『また、博覧会ですか。仮設の建物の中で3Dシアターや、ライドに乗って館内を移動したり・・・』と行くと前から、何となく想像できてしまう様な気持ちでした。ですから今回も自主的に行ったのではなくもちろん仕事で出掛けました。
午後4時頃到着。さっそくゲートをくぐりました。今回のテーマは”花”でした。夏の盛り、花を咲かせた状態をキープするのは大変な事だと思います。行ってみて驚いた事は、仮設の建物が少なかったと言う事です。敷地の中では箱物は温室を入れて3つ。他はすべて散策道でした。
いつも見え隠れするコンパニオン達の姿も、ゲートの、もぎり以外見つかりませんでした。オヤッと思いつつ敷地内を歩きいろいろな趣のガーデニングを見て回り疲れると、ベンチに座り海を眺めたりしました。
今までの様に『誰かに聞かないと』、とか『次の開演は何時からだからそろそろ移動しなくては』といった感じは全くなく、ゆったりとした時間を過ごす事ができました。
今まで忙しい博覧会に慣れていた私は少し拍子抜けした気分でしたが良く考えてみると何だか自然で良い印象でした。

ホスピタリティという言葉が認知され、人工的なホスピタリティが氾濫する中、少し放り出されたイメージのある博覧会ですがこれもホスピタリティなんだと思いました。
マニュアル通りの接遇に食傷気味な私たちにとって、接遇者を省いた(もちろん予算の問題もあったと思いますが)博覧会は新鮮に感じられました。そして又、本来の接遇者のあり方という事も考えさせられました。立ってニコニコしているコンパニオンに、私たちは何を求めてきたのでしょう。
会場そのものが、お客様を受け入れる体制を整えていたら、私たちはそこへ行って何をするのか、自分で考えて行動したらいいのです。
時代の変化と共に、ホスピタリティという言葉にもいろいろな意味合いが出てきました。マニュアル通りでないホスピタリティ・・・。
難しいですね。
人が何を求めて来ているのか、どういう状態で来ているのか理解しながらあるいは、予想しながら臨機応変さのある、行き過ぎでない、あるいは不足のない行動を心がけてみましょう。
それは、プライベートで人と接する時も同じで、微妙で大切な事だと思います。

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