こう考えてみると100%責める気持ちには成れませんでした。
なぜなら私自身も日々の生活の中で自分の事で精一杯になり、人を傷つけてしまった事もあるからです。
皆さんは、こんな昔話をご存知ですか?
ある人が、天国と地獄を見たいと神様にお願いすると、「それでは少しだけ・・・」ということになり、まず地獄の食堂に案内されました。その食卓にはたくさんのご馳走が並べられています。そこへ、骨と皮ばかりに痩せた恐ろしい形相をした人達が入ってきて箸をとると、たちまち箸の長さが伸びてしまい、どうしても食事を自分の口に入れることが出来ません。次に、天国の食堂へ行くと、そこは地獄の食堂と同じで、やはりご馳走が用意されていました。ただ違うのは、初めから箸は長いものが置かれていました。そこに、ニコニコした 人達が入ってきてどのように食事をするのかと思うと、その長い箸で、ご馳走をつまむと、自分の口に運ぶのではなく向かい合っている人に食べさせてあげるのです。また、相手の人も同じように自分にしてくれるのです。それは、とても楽しい食事の風景でした。その人の心ひとつで、おかれている場所がこんなに違うということですね。
「大きくなったらお医者さんになりたい。」「看護婦さんになりたい。」と夢をふくらません子供に「どうして?」と聞くと「病気で苦しんでいる人を楽にしてあげたいから・・・」と答えがかえってきます。「先生有難うございました。」と言葉をかけられ、元気になった患者さんの姿を見て、自分の事のように嬉しく"もっと頑張ろう"と力が湧いてきたのではないでしょうか。そして、誰からも優秀な医師として認められてきたのだと思います。それが、いつしか技術と知識が高くなるにつれ人の為にという心が、自分の為にという心に変わってしまったのでしょう。
人の為に・・・それは、とても難しい事かもしれません。しかし、いつもそうありたいと努力することが、自分自身を輝かせていくことだと思います。まずは、自分の身近なところから・・・その積み重ねが、形だけではない本物のホスピタリィを育ててくれるのではないでしょうか。何人もの患者さんに「ああ、この医院を選んでよかった。」と思って頂けるでしょう。そして、それがあなた自身の幸せにつながっていくことかもしれません。
|