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あなたは、必要とされていますか
株式会社 ロングアイランド
インストラクター 伊藤 純子
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先日、ジャイアンツの原選手が引退を表明しました。
彼は、“野球選手になりたい、ジャイアンツに入りたい”という夢をもち、それを実現し、そして15年間、4番バッターとしての座を守り抜きました。
他の誰のためでもなく、大好きなジャイアンツの顔として、恥ずかしくないプレーをという気持ちで、戦い続けて来たことでしょう。
しかし、自分の力に限界を感じ始め、4番バッターとしての役割を果たしきれない、ファンや球団の期待に十分に答え切れないと自覚したとき、その座を明け渡すことを決心したのでしょう。もちろん4番であることを考えなければ、もっと長く続けられたことでしょう。また、他の球団に行けばさらに続けられたのかも知れません。
しかし彼は、自分の選んだジャイアンツのために、常にベストの自分をもって出場することが自分の努めであり、やり甲斐と感じていたことでしょう。
そして、それができなくなった今、引退をすることで、球団の力を守ろうとしたのだと思います。
自分の仕事、自分の職場を愛し、そのために、常にベストの力で臨む、その厳しさに、まさにプロフェッショナルだと感銘を受けました。
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最近、歯科スタッフセミナーを担当させて頂くときに、とても残念に感じることがありました。
うれしかったことは、“同年齢のスタッフばかりで、楽しいこと” いやなことは、“残業が多いこと”という答えが返って来たことがあります。患者さんに対してどうだとか、自分たちの仕事がどうだとかいったことには、ほとんど関心がなく、ただ与えられた仕事をして、早く終わることだけを考えているのだそうです。仕事をしているというよりは、学校の延長といったほうが近いようでした。まだ、社会人としての意識がないと同時に、ご自分たちの役割や期待されていることを御存じないからでしょう。
学校であれば、また新人であれば、そこから鍛えられ、成長して行くことも期待したいところですが、それも勤めて2〜3年の経験者ともなれば、話は別です。
はっきり言って、医院経営も一つの商売です。
同じ利益があっても、人件費が多すぎれば当然利益は少なくなります。
かといって、スムーズな治療と患者応対をするための人手を惜しむことはできません。
つまり、同じひとり雇うのなら、よく働き、手際良く、仕事を覚えるのも意欲的で、患者さんにも受けの良いスタッフを雇いたいと考えるのは当然のことでしょう。
そんなスタッフが見つかれば、意欲のないスタッフが2人いるよりは、医院にとって利益をもたらすことでしょう。
先程の“いやなことは、残業が多いこと”という話ですが、それを患者さんが遅れてくるから、先生が残業をさせるからというように、責任転嫁をしてはいないでしょうか。
人数が、十分すぎるくらいいるのに、残業が多いのは、もしかしたら自分たちの手際の悪さや、段取りに問題があるのではと考えて見てほしいのです。
受け身的に仕事の私事を待つのではなく、積極的に考えながら取り組むことで、改善点が見つかるはずです。
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食事に行くと、同じ種類の料理でも、店によって、出てくる時間に随分差があることに気づくはずです。
料理を作る人が一人で何もかも切り盛りしている店でも、次々と手早く料理が出てくる店があるかと思えば、人手はやたらいるのに、なかなか料理が出て来ず、しかも暇そうにしている人もいる。
そんな光景を見るたびに、人手とはただ多ければいいのではなく、いかに優秀な人材を雇うかが大切だとつくずく感じさせられます。
同じ歯科医院でも、規模や診療内容、立地条件と様々ですから、一概に、1人のドクター当たり、何名のスタッフが適正であるとはいえません。
しかし、優秀なスタッフがいて、数少ないスタッフで実に多くの仕事をこなし、スムーズな予約診療が行われている医院があることも事実です。
はたして、あなたは、本当に、精一杯、向上心をもって仕事をしているのでしょうか。
他の人ではなく“あなたでなくては困る”と言われるような存在価値をもっているのでしょうか。もし、“はい”と答えられる方ならその方の医院のドクターは恵まれていらっしゃいますね。その方も、きっとやり甲斐を感じて生き生きとしているに違いありません。たとえ、はいと答えられなくても、今から努力してみて下さい。遅くはないと思います。
最後の引退試合で、ホームランを打った原選手の表情は、笑顔というよりは、最後まで自分の責任を完結したという、冷静で、安堵も感じられる表情でした。
そして、そのホームランに、誰もが、もっと続けてほしいと願ったことでしょう。
まさに、惜しまれながら去った完璧な引退だと思いました。
野球ファンでもない私が、思わず、テレビの画面に拍手をしてしまったぐらいです。
仕事をする以上、続けるにしても、またいつか辞めることがあっても、あなたがいてくれないと困る、もっとして欲しいと必要とされる、そんな人材になりたいものですね。
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